レベルスイッチ
レベルスイッチ・レベル計とはタンクや反応容器中に存在する液体の液面の高さを測定する装置のことです。レベル計というとタンクや容器内にどれくらいの液体があるか、レベルスイッチは一定量以上の液体が存在するかどうかをセンシングする装置を指します。特に化学工業では危険物を扱うことが多いですので、反応容器やタンクからの液体のオーバーフロー(入れ過ぎによる漏れ)は非常に危険です。そのため、レベルスイッチと自動弁を連動させて、一定以上の液体が反応容器中に送液されないように設計されていることが多いです。レベルスイッチに種々あり、適切でないレベルスイッチを選択すると、うまくセンシングされず、最終的に危険物の漏洩につながりますので、各種レベルスイッチの構造を把握し、適切なレベルスイッチを選択することは非常に重要です。ここでは基本的なレベルスイッチの種類について紹介しています。
レベルスイッチの種類と特徴
No, |
タイプ |
原理 |
測定対象 |
メーカー |
利点 |
欠点 |
備考 |
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1 |
浮き子の浮力によりフロートが上下しオンオフ |
液体 |
ノーケン他 |
安価、対象の電気特性に依存しない |
動作部に誘導体付着、耐酸や高粘度不向き |
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2 |
音さへの接触により振動妨げでオンオフ |
液体 |
EH他 |
液質に影響されず信頼性が高い、耐酸用有 |
音さ振動発生部品の老朽化故障有、耐熱が低い(150℃) |
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3 |
接液によるの静電容量(F)の変化でオンオフ |
液体 |
EH他 |
駆動部が無くプローブがシンプル |
液質が変化すると正常に動作できない |
静電容量値はLS作動時高 |
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4 |
接液によるアドミタンス(S)の変化でオンオフ |
液体 |
AMETEC他 |
駆動部が無くプローブがシンプル |
液質が変化すると正常に動作できない |
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5 |
マグネット振動への接触による電流変化でオンオフ |
粉体 |
ノーケン他 |
安価 |
高粘度不向き、耐熱が低い(150℃) |
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6 |
電極間の接液による通電でオンオフ |
液体 |
ノーケン他 |
安価、感度調整が簡単 |
導電性液体のみ、高粘度不向き |
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7 |
モータを使用し羽根を回転させ接液でモータが回転することでオンオフ |
粉体 |
ノーケン他 |
安価、感度調整が簡単 |
液体不可 |
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