配管の基礎
配管の基礎についてまとめています。工場で働くとたくさんの配管を見ることになります。様々なサイズや形の配管があり、その呼び方は独特なもので、初めて工場で働く方にはとても分かり辛いです。工場で働くものとして最低限知っておくべき配管の基礎についてまとめていますので、参考にしてみてください。
配管サイズの呼称
- mmで呼ぶときA系という
- インチで呼ぶときはB系という
- 300Aまでは内径の値、350A以上は外径のサイズを言っている
スケジュール
- 耐圧はスケジュール(Sch.)で分類される
- Sch.40は4MPa Sch.80は8MPa
- 内圧による亀裂、破損は円周方向に広がる。なぜなら軸方向の応力は周方向の半分しかないため。
- 軸方向への亀裂があった場合は集中荷重などの影響が考えられる
伸縮管継手(しんしゅくくだつぎて)/エクスパンジョンジョイント
- 伸縮性を持った配管で熱膨張などによる配管の伸び縮みを吸収する(100度上昇で230MPaの応力が発生)
- メカニカル形、スライド、ハウジング、フレキシブルチューブ、ベローズ、ユニバーサルなどと呼ばれるタイプがある
- 下記サイトに詳細があり、分かりやすく説明されています。
https://www.tlv.com/ja/steam-info/steam-theory/steam-trouble/0902water-hammer1/
フレキシビリティ
- 配管のたわみのことをフレキシビリティと呼ぶ。エクスパンジョンジョイントと同様の目的で配管の膨張伸縮に対応する
- 配管が動きやすいようになっている。あまり動き安いと振動が大きくなり、破損等に繋がる
ウォーターハンマー
- 弁の急閉により液体が急停止し、空間両側の液体が衝突したときなどに発せいする圧力、「カン」という音がする(10Mpa以上の圧がかかることもあるウォーターハンマーが起こる場合(TLVにyoutubeリンクあり)
- バルブの急閉
- ポンプ出口が満水でない状態でのポンプ起動
- ポンプの急停止
- スチームライン中のドレンが蒸気の流れにのって動き出し、まとまった量となりおこる
- 蒸気凝縮ハンマ:スチームがドレンになり凝縮した際、一部的に真空状態になりまわりにあるドレンが集まってきて衝突し生じる
ウォーターハンマー対策
- バルブを閉める、ゆっくりあけるのぼり配管を作らない(高水位ドレンをつくらない)詳細は蒸気のことならTLVで検索
- 下記サイトで、分かりやすく説明されています。
https://www.tlv.com/ja/steam-info/steam-theory/steam-trouble/0902water-hammer1/